- 序文
- 頭をぶつける
- 机や椅子が低い
- バスや新幹線や飛行機が窮屈
- 風呂が窮屈
- サイズの合う服や靴が少ない
- ベッドや布団が小さい
- 鏡に顔が映らない
- 教室や映画館などで人の前にいると肩身がせまい
- 高いところのものを取るのに働かされる
- 別にバスケやバレーが得意なわけではない
- 集合写真は一番後ろ
- 別にモテるわけではない
- 女装が似合わない
- あとがき
序文
私は身長が186cmくらいあります。身長が高いと大抵「羨ましい」「ずるい」と言われますが、身長が高いことによるデメリットも色々とあるんですよというのがこの場で述べたい主張です。
こちらのデータを見てください。→ 平成28年国民健康・栄養調査報告|厚生労働省
日本において、成人男性の平均身長は167.7cm、成人女性の平均身長は154.1cmとなっています。要するに、ざっくりというと日本のモノは150cm~170cmの人向けにできていると言えます。多数派に合わせた方が商品は売れますし、こうした方が妥当でしょう。また、当然子どもはもっと背が低い(例えば5歳児は平均108cmくらい)ので、背が低い人でも使うことが可能であるようにする配慮もよくなされています。
しかし、背が高い人への配慮というのはほぼないと言っていいでしょう。なぜなら、背を急に伸ばすことは物理的に不可能ですが、背をかがめることは例えそれが辛くとも物理的に可能であるからですね。背が高い人にとって「使うことが不可能である」ということはないわけです。なので、効率を考えると、わざわざ背が高い人の使いやすさを考慮したモノを作らないわけです。体型に対してちょうど良くはなくとも、使ってはもらえるわけですから。
例えば、トイレの手洗い場所には、普通の大人向けの中に、子ども向けで低くなっている所がありますね。しかし、「背が高い大人向けの場所」はありません。腰を折ってかがんで使わなければなりません。もちろんこれも、メーカーにとっては外れ値のような背が高い人にとって使いにくいことよりも、背が低い子どもが使えないことの方が問題ですから、こうなっています。
こういった世間の製品とのギャップに関係するものから関係しないものまで、背が高いことによる悩みについて書きました。
また、大体が男性目線の話になっています。
頭をぶつける
一番はこれです。家や教室やトイレの出入り口で油断するとすぐ頭をぶつけてしまいます。特に古い家屋で顕著です。
こぶができます。単純に痛いです。
ぶつけるのを避けるために前かがみで通らなければなりません。首には負担がかかります。
机や椅子が低い
学校、図書館、飲食店、カフェ、電車、どこにいってもこうです。
椅子に座るとたいてい膝が腰より高くなり、膝が鋭角をなします。腰が痛くなります。
机も低いです。何か書き物をするときは前かがみになってしまいます。姿勢が悪くなり、首や背中に対する負担がとても大きいです。足を組もうとすると、膝が机の裏にぶつかります。
長時間の勉強やデスクワークは大変です。
自宅の机は脚の下に木材を入れて底上げしました。高校でも、耐えられず、机の脚の下において底上げをする商品を学校に持って行って、自分の机だけ高くしていました。この対策法は結構良かったので、おすすめです。大学の机は繋がっているのでこれができなくて残念に思っています。
バスや新幹線や飛行機が窮屈
上と少し関連しますが、自分が椅子に座っていて、その前にも椅子があるというパターンですね。座って足が伸ばせません。座ってだらんとすると膝が前の椅子に当たってしまいます。足の解放を願いつつの旅になります。
風呂が窮屈
膝を曲げて腰を曲げて収納されます。銭湯や温泉に行って足を伸ばしたい。
サイズの合う服や靴が少ない
服も靴も、サイズが大きくなるにつれて種類が減っていきます。
私はTシャツはLL、上に着るパーカーなどは3L、靴は28~29cmという感じです。3Lの服や28cm以上の靴はレアものです。「大きいサイズの店」に行ったりします。
特筆すべきは靴下です!世の中には25~27cmばかり…。それ以上になると一気に減少します。
ベッドや布団が小さい
足がはみ出てしまいます。
鏡に顔が映らない
別に私が吸血鬼であるということではありません。普通に立つと、鏡が首からお腹あたりまでしか映し出してくれないことがよくあります。前かがみにならないと顔が映りません。
教室や映画館などで人の前にいると肩身がせまい
「後ろの人、見えにくいよな、申し訳ないな」と思いながら授業を受けたり映画を見たりします。途中でこの気持ちを忘れて集中することの方が多いですが。
高いところのものを取るのに働かされる
頼ってもらえるのは嬉しいです。が、毎回こういう役回りにさせられてしまいます。文化祭の準備でみんなが楽しく工作をしている中、背が高い仲間と共に暗幕の取り付けを黙々とやらなければならなかったりします。
別にバスケやバレーが得意なわけではない
有利ではあるのかもしれませんが、技術がないのでできません。
集合写真は一番後ろ
最前列でイエーイ✌️と目立つことはなく、一番後ろからみんなを見守るように薄っすらにこやかに写るのが常です。
別にモテるわけではない
そういうことです。
あと、子どもに怖がられて懐かれなかったり。
女装が似合わない
体がデカすぎて似合わなくて嘆く人もいます。背が低い人がやるよりハードルが高い。
とある友人たっての希望で追加しました。
あとがき
お読みいただきありがとうございました。
もちろんメリットを感じる事もいろいろあります。ですが、日本で過ごす分には、日本人の平均身長程度であるのが一番幸せなのかなと思います。
また、一番解決すべき問題は学校の机椅子が低い問題だと思います。座って勉強し続ける苦痛を和らげたり、姿勢が悪くなってしまうことを防いだりできないものかなあと思います。こういう悩みのある人がいたら、簡易な対策ですが、ぜひ机の底上げをやってみてください。